DULL-COLORED POP

2016/08/22

DULL-COLORED POPは活動休止中です

いつも応援ありがとうございます。劇団主宰、谷賢一です。DULL-COLORED POPは、2016年6月から活動休止中です。そのことについてご報告しつつ、少しダラダラと今の気分を書いておこうと思います。

今はもう8月下旬。活動休止公演『演劇』を終えてから私は、翻訳・演出で一本新作を上演し(On7『ま○この話』)、戯曲を2本書いて、稽古中です。大車輪の勢いで働いています。

第17回本公演『演劇』では総動員数3,000名超と、動員数記録を大幅に更新して、最高の幕引きになりました。内容面でも素晴らしくヤンチャできたし「演劇」というテーマを徹底的に追求できた。劇団の底力と、お客様からの信頼・応援を強く感じる、力強い公演でした。これは確かに、劇団でしかできない仕事だ。

活動再開の時期や出し物はまだ決まっていませんが、またやりたいと思っています。しかしやる以上は、継続的に活動できるビジョンと足腰を作らねばなりません。活動再開したくせに、一年二年でポシャってしまうのはカッコ悪いですものね。

劇団不遇の時代と言われることが多々あります。今年だけでも、僕もよく知る同年代の劇団がいくつも幕を閉じました。再開するのなら、力強いビジョンと足腰がどうしても必要です。

私もお外でいろんな仕事をやらせてもらうようになりました。大きな劇場や有名な俳優さんとご一緒させてもらって「売れてるねぇ」なんて冷やかされることも増えてきて、いや違うよ、そうじゃないよと思うことがよくあります。売れてる、売れてないなんてのは、物差しの一つに過ぎません。演劇を通じて何をしたいか、何をするのか、何を観客と共有したいのか。そこをきちんと考えたい。考えています。劇団は、自分の芸術上・演劇上の野心を最もよく達成できる場所でなければならない。再開について考えるということは、そのことを真剣に考えるということです。

だからこそDULL-COLORED POPを再開するときには、長期的なビジョンと本当に強い足腰が必要です。いくつか描いている青写真はあります。それは今までの「劇団」の在り方とは、ちょっと異なるものになるかもしれません。しばらくお待ち下さい。よーく考えます。

2016年8月 DULL-COLORED POP 谷賢一